焼きカラスミ

先日、台湾を訪れました。台北のみならず台南を攻めようということで、友人が住む高雄という街を訪れてみました。

高雄に来るならぜひここのカラスミをお土産に、とその友人に教えられたのが「瑞暘行」というお店。駐在の商社マンが買っていったりと、日本人にもよく知られたカラスミ専門店とのこと。

高雄自体は、ビルが立ち並ぶ都会です。看板に描かれた台湾語を見なければここは東京か? と見まがうほどある意味、世界中どこにでもある都会です。ただ、この瑞暘行」があるのは、そんなビルの林の内側に潜む、昭和の日本を彷彿とさせるような、レトロで庶民的なエリア。一瞬迷いそうになりましたが、すぐにたどり着けました。軒先に可愛いカラスミちゃんが日光浴していたからです! きれいなオレンジ色の、ぷりぷりの。そしてふと見上げると、こんなところに看板が。

お店を仕切っているのは、日本語ペラペラの美人なマダムです。真空パックされたカラスミがたくさん並んでいますが、焼いてあるのと生のもの、そして小さいの大きいので値段に違いがあるそうです。彼女のレコメンドは、封を開けてスライスすればすぐに食べられる焼きカラスミ。というわけですすめに従い、焼いてあるカラスミをお土産や自分用にたくさん買い込みました。

帰国してから、ちょっとずつスライスしてじわじわと食べています。そしてじわじわ感じています、こりゃウマイなと。焼いてあるので、スモークされたかのようなフレーバーがある。添加物は使わず、材料は塩とボラの卵のみというのも嬉しい。コレはいわゆる、お酒が進む味ってやつです。晴れた休日の昼下がり、これをお供に冷えたワインを飲む時間は最高。

ああ、もっとたくさん買ってくればヨカッタ……。

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エディターNAMIKI

ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。

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