自分の悪いクセ(?)で、着回しやすいシンプルなデザインよりも、デコラティブで凝ったものをついつい買ってしまいます。自分のスタイリング力を棚に上げて、これはアーカイブになりそう!という気持ちで選ぶがために、コーディネートできずに箪笥の肥やしになる一方。あー、またやっちゃったな、と思ったのがイザベル マランのスカートです。民族調の巻きスカートは、ボールスタッズと細かいビーズの飾りがアートワークのように効いていて、モノとしての存在感がすごいんです。フリンジ付きのハンカチーフヘムに動きがあって、コレクションで見たときから圧倒されました。
しかし、今年の私は違います。せっかく買ったのだから、やっぱり着こなせるようになりたい。ショップスタッフに着こなし術をアドバイスしてもらい、手持ちの白Tと、アストラットの定番的なパジャマパンツを合わせてみたら、いろんな人に褒められたんです! 購入してから3度着ましたが、3回とも必ず誰かに褒められるんです。ある日はPRの方に「それどこのですか? 可愛い!」と、ある日はスタイリストさんに「それ私も狙っていた! やっぱり素敵!」と。さらにある日は、自宅から駅までの道ですれ違ったご婦人に「素敵なお洋服を召してらっしゃるのね~」と。これには思わず後退りするほどびっくりしました。褒められるって、うれしいですね。スタイリングがワンパターンしかないので、他のコーディネートを模索中です。箪笥の肥やしにするよりも、難しいけどなんとか自分なりに着こなせる方法は?と考える時間も、洋服の楽しみ方だな~と思います。
顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。