スワトウの扇子

このぐらいの時季になると引っ張り出すのが、この扇子です。数年前に京都を訪れ、そぞろ歩きの途中で『白竹堂』に立ち寄った際、出会ってしまいました。ひと目ぼれでした。

『白竹堂』といえば創業はなんと1718年、江戸幕府の8代将軍徳川吉宗の時代という老舗です。店内には伝統的な京扇子はもちろん、モダンなデザインの扇子などもあり目移りしてしまいます。写真の扇子は、中国広東省・汕頭(SHAN TOW)にて手刺しゅうが施されたもの。幼いころ、祖母や母が白いハンカチに可憐な花の手刺しゅうをあしらって持たせてくれたのですが、それを思い出して懐かしい気持ちになります。扇子袋にもワンポイント的に配されているところが、ニクイ。

同じ京都で買ったにおい袋とともに保管しています。あおぐと風にのってふわりと薫り、蒸し暑さを忘れさせるような清涼感を醸し出します。浴衣とも相性抜群なのでこれからの季節、大活躍です。

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エディターNAMIKI

ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。

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