手染めに心を奪われて

展示会の移動中に、ふらっと立ち寄ったのが駄目でした。一度入ったら必ず欲しいものが見つかってしまうんです此処は。中目黒にある「BRICK & MORTAR」というセレクトショップです。

オリジナル雑貨をはじめ、インテリアや植物、書籍など、オーナー独自の視点でセレクトされた様々な国のアイテムがひしめく店内はまるで異空間です。温かみがあって居心地も良く、フレンドリーな店員さんともついつい話がはずんでしまいます。で、そうこうしているうちに財布の紐もすっかり緩んでしまうという仕組みです。非常に、よくできたお店なんです。

久々に訪れたものですから、好奇心をそそられるものが山ほどありました。特に気になったのは、所狭しと並ぶ染色の数々。中でもグッときたのがこれでした。

何かの風景写真のプリントのようにも見えますが、どちらも手染めなんです。「SCOUT & CATALOGUE」というバンクーバー発のハンドメイドブランド。絞りを施したキャンバス布を、様々な色の染料を混ぜ合わせた容器の中に浸して染め上げていくんだとか。不規則に揺らめく色彩のアンニュイな表情にすっかり陶酔。まるで宇宙空間を喚起するような幻想的な色の滲みは、見れば見るほど惹き込まれていきます。すべて手染めなので、色味や模様にひとつとして同じ仕上がりがないのもミステリアスで色っぽい。一点一点、染まり具合に差があるので、お気に入りのニュアンスを見つけ出すのもまた楽しい作業です。

コインケースとクラッチとでさんざん悩んだ挙げ句、前者を購入しました。価格は¥3,000(ちなみにクラッチは¥9,800)。これがなかなか使えます。お札は2つ折りで難なく入るし、カード類も10枚ぐらいは余裕で収まります。大き過ぎず小さ過ぎず、ミニバッグひとつで出掛ける時にちょうどいいサイズ感です。不意の出費ではあったけど、結果的に良いお買い物になりました。ちなみに今回私が買ったのは、EARTHというカラー。この他、INDIGOとMIDNIGHTの合計3色での展開です。このブランドのアイテムが買えるのは、国内では今のところBRICK & MORTARだけ。実に刺激的でセンスのいいお店です。ぜひ足を運んでみてください。

“エディターHAYASHI”

エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

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