2016.10.22

勝手にSPURマンガ部・秋

マーガレットをりぼんで束ねたら、ぶ~けのできあがり。ってご存知ですか? 
「りぼん」からスタートする集英社の少女マンガ好きが辿るルートなのですが、まず「りぼん」で少女マンガの洗礼をうけて、次に「マーガレット」、「別冊マーガレット」、そして大人になったら「ぶ~け」を読む。そんな集英社の敷いたレール通りに私、小学生でりぼん、中学生でマーガレット、高校生で別冊マーガレットを読んでました。
そして「ぶ~け」はというと、小学生の時に年上の従妹が持っていたのを読ませてもらって以来、「大人っぽい!」とうっとりして、しばしば立ち読みしてました(すみません、当時マンガは月一冊まで、という厳しい掟が我が家にあり、住んでいたマンションの中に本屋さんが入っていたもので……)。
「ぶ~け」といえば、今はなき弊社の少女マンガ雑誌。松苗あけみ先生や稚野鳥子先生、岩館真理子先生など素晴らしい先生たちが揃い、ちょっと大人の恋の話を描いた名作がたくさん連載されていて、子供の私はとても夢中になったものでした。マンガ好きとして大好きな作品はたくさんあるのですが、その中のひとつが遊知やよみ先生の『福家堂本舗』。京都の老舗和菓子やさんのかわいい3姉妹のそれぞれの恋と家族のお話で、これがとっても胸きゅんな上に、お菓子の話や京都のことば、お家の様子など、美しい絵と世界観が素敵なのです。なぜ今この作品なのかと言いますと、なんとこの作品が早見あかりさん主演で、Amazonプライム・ビデオでドラマ化されて配信中とのこと! 15年以上前の作品の良さを見抜き、ドラマ化しようと発案された方に、いちファンとして感謝の気持ちでいっぱいです。

写真は、今発売中の『YOU』11月号の別冊付録で、当時のマーガレットコミックスを復刊したもの。久しぶりにこの付録で『福家堂本舗』を読みかじったら、たまらずにAmazonで全巻大人買いをしてしまいました。大人になった今でも色あせず、当時のようにきゅんと切なくさせられ、「やっぱり『ぶ~け』のマンガ最高だな」とひとりで悦に入ったり。
ちなみにこの夏から『福家堂本舗』、30年後のお話も連載スタートしていて、目が離せません。
奇しくも、本日発売のSPUR12月号も、京都特集。想像してみてください。京都特集でモデルを務めた萬波ユカさんみたいな女の子がいる老舗の和菓子やさんを(私は萬波さんは、三女のハナちゃんに似ていると勝手に思っています)。しかもすごく切ない恋をしているんです。京都に思いを馳せるのにぴったりな、この秋イチオシの名作ですよ。

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エディターTOTOKI

ファッションと占い担当。おしゃれは我慢、ができないので、着心地重視。休みの日は、大体インテリアのことを考えています。

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