万年子役顔なので、豹柄とか、レザージャケットとか、ちょっとハードだったり、センシュアルだったりするアイテムがとても似合わないのが悩みの36歳です。そんなベテラン子役の私、今年の3月にドリス ヴァン ノッテンのA/Wのショーをみて、「まずいな……」と思ったのです。レオパードがとてもかわいい。かわいすぎて着たい。でも似合わない……。負のスパイラルに陥り、大好きなドリスの秋冬は、結局トラッドなベストやワッペンつきワンピースなどを買うことでお茶をにごしていました。でも、秋が深まるにつれ、やっぱりレオパードなものを身につけたい欲がむくむくとわいてきて、どうしたもんじゃろのう、と考えた結果、靴なら子役も履けるのでは!?という結論に達したのです。
早速伊勢丹シューズコーナーに直行し、あれこれ試した結果、「こ、これならいけるかも…!」と生唾をのみこみながら買ったのがこのピエール アルディのスエードパンプスです。普段あんまりヒールをはかないので、歩きやすいかどうかも重要ポイントだったのですが、販売員さんがちょうど同型のパンプスをはいていて、「このヒール、すっごく安定感ありますよ。しかもチャンキーヒールだけど、後ろから見るとすっきりしてるんです」という殺し文句をおっしゃり、あっという間にやられてしまいました。結果、とても履きやすいし、今季のムードにも合う気がする。柄ものって微妙な按配でシックにもキッチュにもなりますが、これは大人な感じ、とひとりで悦に入っています。秋冬のドリスのトラッドムードな服にも、ちょっとしたはずしとして効かせられるし、秋冬の地味スタイル対策にも活躍してくれそう。今まで諦めていた分だけ妄想は広がり、楽しい秋の夜長を過ごしています。
ファッションと占い担当。おしゃれは我慢、ができないので、着心地重視。休みの日は、大体インテリアのことを考えています。