9月のミラノ出張の際に取材で訪れたモンテ・ナポレオーネ通りのポメラート。色石というのは不思議なビームを発してくるもので、ショーケースの中で蒼く燦然と輝くこの指輪に視線は釘付けとなったのでした。
ロンドンブルートパーズの「ヌード」リング。石本来の力をシンプルに、超絶技巧のカットで生かしたアイコニックな「ヌード」は、青の美しさを際立たせています。瞬間、幻聴のように耳に流れ始めたのが名曲「ブルー」。同時に、20代の頃に撮影したキャロリン・マーフィーがフラッシュバックし、自然光のスタジオに飛び込んできた彼女のやさしい目に光が差したときの色彩がとてもブルーだったことを思い出しました。
発売中SPUR1月号でも色石特集を掲載しています。美しい色は、脳内でステレオのように想いを駆け巡らせるパワーをもっています。まずは誌面にてぜひ眼福体験をしてみてください。
エディターIGARASHI
おしゃれスナップ、モデル連載コラム、美容専門誌などを経て現職。
趣味は相撲観戦、SPURおやつ部員。