醸しヘブン

先日、とある企画のために湘南でロケした帰り、お腹ペコペコで向かったのが、「MOKICHI WURST CAFE」。

地元の方にオススメしてもらいました。”ドンナトコ?”と思ってググると、まず「熊澤酒造株式会社」のHPにたどりつきます。明治5年創業の、湘南に残った最後の蔵元とのこと。

日本酒「天青」や地ビール「湘南ビール」で有名です。さらに、

「よっぱらいは日本を豊かにする」

というユニークな社是を掲げています。

老舗の酒造が経営するカフェ・レストランということか~ということで、突然、「もやしもん」という漫画を思い出しました。種麹屋の息子で菌が見える男子を主人公にした作品で、「醸すぞ」とつぶやく、キャラ化された菌たちがワラワラ出てきます。菌たちも可愛かったですが、「発酵」という事象にワケもなく興奮させられる、そんな魅力を持った漫画でした。

さて、ランチメニューをオーダーした私は、目の前のショーケースに入った魅力的ないくつものパンから3つ選べるということでした。

右から、地元茅ヶ崎産の黒米を使ったパン、雑穀パン、くるみとレーズン入りのレザンノア。りんごとオニオンのジャムとともに。ほかにもビール酵母を使ったパンもあります。

すべて自家製、同じ敷地内で発酵して焼いているとのこと。なんでも、ビールの製造過程で出てしまうビール酵母を無駄にしたくない、という発想からパンを作り始めたそうです。なるほど、”醸し”つながり! とても理に適ってる! 菌たち、いい働きをしています。

ちなみに自家製パンを販売するベーカリーも併設。こちらにはひっきりなしにお客さんが訪れ、とても賑わっていました。

こちらはランチセットとは別にオーダーした、地産のタケノコのロースト。カフェレストランのコンセプトは「HARVEST」。地元の素材を生かそうというマインドが生きています。店内は、複雑に交差したむき出しの梁が大胆なアクセントとなった空間。なんと東北地方の古民家を移築(!)したものだとか。

昔から続けてきた本業やローカルな感覚を大切にしつつ、ユニークな視点やセンスで新しいことに発展させる。そんな意欲的なお店に出会えるとワクワクしますね。

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エディターNAMIKI

ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。

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