2017.01.07

血色の良い唇になれるリップ

 年齢を重ねるごとに、メイクの重点ポイントが顔の上部から下部へとシフトしてきました。20代前半まではとかくアイメイク命。フランス人形のようにクルンと上向きにカールしたドラマティックなまつ毛に憧れて、毎日必死でマスカラを塗りたくっていましたし、まつ毛が一本抜け落ちるだけで断末魔の叫びをあげる日々でした。唇なんて当時はまったくお粗末なもので、最後にヴァセリンかグロスを適当に塗りさえすればOKでした。

 それが30代に突入して形勢逆転。顔の中で下剋上が起こりました。アイメイクに何十分もかけるなんてことはすっかりなくなり、その分比重はフェイスラインと唇に。マスカラは不要でもリップは必需品です。今のトレンドも大いに影響しているとは思いますが、血色の悪い唇だとみすぼらしい印象を与えてしまうような気がします。

 ただ、カサカサ唇の私の場合はいくら発色が良くてもマットな口紅だと、てんでダメです。ならば下地やグロスを塗ればいいじゃないって話なんですが、重ね塗りは面倒くさい。しかもグロスのテカッとした質感はちょっと苦手……。そんなワガママをぶつくさと心の中で呟いていたところ、運命と言っても大げさではないリップに出合いました。

 オペラの「リップティント 05」です。昨年10月に発売されたばかりですが、早くも売上げ20万本を突破しそうな勢いで売れまくっているシロモノです。何が素晴らしいって、仕上がりがものすごくみずみずしい! サラッとした質感のオイルが含まれているので、スティックを唇にあてると驚くほど滑らかに伸びていきます。グロスのようなワザとらしさのない適度なツヤ感が、日常使いにちょうど良いんです。

 発色はどうかと言うと、塗った直後は控えめ。それが不思議にも、時間が経つと唇の内側からジュワッとにじみ出るかのように、色づきがアップするんです。その秘密は、唇の水分に反応して発色するという独自のティント処方。その結果、紅をさすというよりも、唇そのものの血色が良くなったかのような、絶妙な透け感が叶います。寒々しい冬空の下でも、透明感のある顔色の良い状態でいられるんです。極めつけに、価格は¥1,500ときたら、もう買ってみるしかないと思います。これは本当におすすめです!

“エディターHAYASHI”

エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

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