今からこのジャケットを全力で褒めます

最近うれしいことがありました。青春時代の思い出を築き上げた、尊敬する人に会いに行く機会があって。そんな日に、何を着ていこう？　自分にとって大切な、記念すべき一日を飾るにふさわしい、きちんとした服ってなんだろう？　そう思って手に取ったのは「ATON」のジャケットでした。

ノーカラーなので、中に着る服を選ばず羽織ることができます。しかしただのノーカラーではなく、フロントラインが絶妙な曲線を描いているんです。このラインが、着たときにやわらかな表情を与えてくれます。お尻がやや隠れる丈もうれしい。日本人デザイナーだからこそかなう、日本人の身体に合ったテーラリング技術が見事です。派手さは皆無で、どちらかというと地味だけれども、確実にファッションに気を配っているな、と思わせる逸品なのです。

特に優秀なのは素材です。ウール100％の織物でありながら、まるでジャージーのようにしなやかで、軽い。シワも毛玉もつきにくいので、とても扱いやすいんです。袖をまくってまた戻しても、そこでついたシワはすぐ取れる！　裏地のない一枚仕立てながら、この軽やかな素材のハリ感のみできっちりとしたフォームを形作っているというから驚きです。

さらに表面の凹凸によって、肌への接地面が少なくなるので汗をかいてもべたつかずさらりとした感触が保たれます。なかにTシャツを着たときに、うれしいですよね。

折りしも現在発売中のSPUR５月号で「いいジャケットで会いに行く日」というテーマを担当したばかり。ジャケットを使ったリアルに取り入れやすいスタイリングを紹介しています。

特別な人に会いに行く前に、とっておきのジャケットを羽織る。それだけで背筋が伸びて、身体の底からパワーが沸いてくる気がします。

ちなみにATONのジャケットは￥59,000です。すでにオンラインショップでは売り切れ続出の大ヒットアイテムだそうですよ～！　購入検討はお早めに！