入稿よりも精算よりも、夜遅くまで続く編集会議がニガテです。もういっそのこと、飲んだくれながら考えた方が楽しい一冊が作れるんじゃないかと乱暴にも思ったりするのですが。
先日、そんな会議に持ち込まれたのは酒ではなく、ジャムです。(とはいえただのジャムではなく、ワインをいただきたくなるようなジャムでもありますが)。絶賛発売中の6月号に「しあわせは瓶の中に/小さなジャムの宇宙」と題する企画がありますが、担当編集Tが撮影用に取り寄せたジャムとクラッカーを会議室に持ち込んだのです。ややお疲れ気味の編集部員の顔にパッと光がさしたのは言うまでもありません。そして昔懐かしい沢口靖子さんの”リッツパーティ”さながら、小宴会が繰り広げられました。特集に登場する『London Borough of Jam』の3つの味のジャムはそれぞれにおいしくクラッカーのおかわりが止まりません。まさに「しあわせは瓶の中に」です。
『London Borough of Jam』は、リリー・オブライエンさんによるジャムブランド。空飛ぶ豚のマークでおなじみのロンドンの人気レストラン、セント・ジョンのペストリーシェフを務めた女性です。私が編集部の”リッツパーティ”後にちゃっかりいただいたジャムは、ルバーブらしい爽やかな酸味がきき、カルダモンのエキゾチックな香りが漂う大人のジャム。これとチーズをおつまみにワインを飲んでいると、もうまさに「しあわせは瓶の中に」(しつこくてすみません)。よくある甘くてベタッとした味わいのジャムとはまったく別次元のもの。素材の特徴が生かされた、奥深い味わいなのでジャムを主役に食してもまったく飽きが来ないのです。
こちらは日本だとwww.tea-treats.comで取り扱いがあります。本誌ではリリーさんを始め福田里香さん、田中博子さんによるとっておきのジャムレシピを掲載。GWはジャムづくりにいそしむというのもいいかもしれません。
ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。