ウェディングブーケに、どんな花を選ぶか? これは楽しい妄想です。最近の結婚式では、多肉植物を使ったり、摘み草のような野の花を使ったりと、自由な発想のブーケが増えています。
発売中のSPUR6月号の別冊付録「SPUR White Wedding」にも、様々な種類のブーケが登場しますが、個人的に好きなのはミモザのブーケ。撮影がちょうどミモザの季節で、撮影場所の庭に咲くミモザの木とブーケの共演が叶いました。可愛らしくも流れるような優雅な姿は、大人の花嫁にぴったり。また、かのグレース・ケリーが選んだことでも知られる、すずらんのブーケも素敵。小さく可憐な白い花は、繊細なレースのドレスと相性抜群です。
そういえば、この撮影のために世界のウェディングの資料を集めていたら、樅の枝葉のブーケというものに出会って感激しました。たっぷりと雪の積もった教会で、白銀の世界に彩りを添えるのは樅の木のみ。その樅を束ねたブーケを持つ花嫁は、白いウェディングドレスの上にファーをまとっていました。ブーケもファーも、とてもその場に似つかわしくて、思わずため息。似つかわしい、ってウェディングのひとつのキーワードである気がします。
ミモザのブーケで春のガーデンウェディング、樅のブーケで雪のウェディング、妄想だけなら何度でもできるなぁと思いながら、ぺらぺらと「SPUR White Wedding」を眺めて仕事の合間に幸せな気分になっています。ぜひ、SPUR6月号を手に取ってご覧ください。
日々、モード修行中。メンズとレディースを行ったり来たりしています。書籍担当。どうぞよろしくお願いします。