七夕の夜、刺繍にきゅん

もう何年も七夕にちなんだことをせず過ごすようになってしまいましたが、明日・7月7日から、大人が楽しめる素敵な刺繍絵展「星と神話-Les étoiles et la mythologie-」がはじまります。場所は原宿のオカイユ。オーナーの恩田登喜枝さんの審美眼による、みずみずしさとぬくもりを持ち合わせたセレクトが魅力のショップです。

«標高 / Elevation»
「標高 / Elevation」

この展覧会では、恩田さんがフランスとイタリアで集めたヴィンテージの布や小物に、アーティスト・宮崎友里さんが星や神話にまつわる刺繍をほどこした、紛れもなく世界でたったひとつのアートピースを展示販売します。といっても、手袋だったり子供服だったり、ハンカチだったり。それらは持ち運べるアート。

海王星 / Neptune
海王星 / Neptune

出会いは宮崎さんにオカイユのインスタグラムをフォローされたことだった、と恩田さん。「彼女の刺繍は、いわゆる手芸的な刺繍とは全く違っていて。繊細だけれどものびやかで、色使いも独特。その世界観に引き込まれてコンタクトを取り、昨年一度展覧会を行ないました」。今年は2回目。お題は恩田さんが提案したという。「ぬくもりというよりはモダンさを感じる宮崎さんの刺繍とヴィンテージが融合したら、まったく新しい価値が生まれるな、と」。

いくつか作品を紹介します。

ベロアのきんちゃく袋に星座の刺繍がほどこされています。

名もなき星たち / Unknown Stars
名もなき星たち / Unknown Stars

こちらはハンカチーフ

噴火 / Eruption
噴火 / Eruption

月明りのある晩 / A moonlight night
月明りのある晩 / A moonlight night

こちらは試し縫いを施した布をTシャツに貼り付けて。図案は上の方の写真でお店に掲げられている作品「標高」です。


お客さんが自由にカスタマイズできるワッペン用のリボンも。

山々や馬、鳥といったモチーフは、宮崎さんの手によって抽象的な広がりを持ってのびやかに描かれています。それらはヴィンテージの上で、神秘的な輝きすら放っているのです。みるとなぜか胸がきゅーっと締め付けられる。本当に素敵な作品です。

この展覧会は7月12日(水)まで。ぜひ週末、ひそやかな星の瞬きを見つめてみてください。

エディターITAGAKIプロフィール画像
エディターITAGAKI

ファッション、ビューティ担当。音楽担当になったので耳を鍛えてます。好きなものは、色石、茄子、牧歌的な風景。

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