数年前まで毎日ヒール靴を履いていました。足が疲れることよりも、ローヒールで全身のバランスが圧倒的に悪くなることの方が気になり、無意識のうちにヒール靴を選んでいたんです。が、しかし。スニーカーやバレエシューズがトレンドに躍り出たのを良いことに、気づけばヒールを履かない日々を送ってきました。
ただ、昨年頃から、そろそろヒール靴にカムバックしたい、という気持ちがムクムクと湧いてきて、まずは、高さはあるけれどもつま先とかかとの高低差の少ない厚底ソールタイプのヒール靴からトライ。昨年秋からスタートして、今年の春、夏と順調にヒール靴のある生活を思い出してきたので、ついにセカンド・シーズンに突入することを心に決めました。
なぜその決断に至ったかと言うと、それは、ドリス ヴァン ノッテンのチャンキーヒールシューズに出合ってしまったから。エレガントなヴェルヴェットなのに太いヒールという良い意味でのアンバランスさと、とがり過ぎていないアーモンド型のトゥのデザインに惹かれて、気づいたときにはお金を払っていたんです。嗚呼、世の中に一目惚れほど恐ろしいものはありません!
この靴を最初に履いた日は、恥ずかしながらお尻が筋肉痛になってしまったのですが、ようやくそれにも慣れ、順調にヒール靴のある日々を取り戻しつつあります。いつの日かピンヒールシューズを日常的に履けるその日まで、リハビリ生活はもうしばらく続きそうです。
物心がついた時からパンツ派。今、一番興味があるのは、どうやったら居心地のよい部屋で暮らせるのか。美容、アート担当です。