究極の赤い口紅、ルージュ ディオール 999 マット

マットなリップが流行していると聞き、SPURビューティチームに「どれがいいの?」と尋ねたところ、一人が「ルージュ ディオールの999 マット」と即答。さらに加えて「究極の赤ですよ」と。
早速買いに走りました。
赤のリップはそこそこ持っているし頻繁につけるのですが、実はどれもしっくり来ていない。コンサバな和顔なので、紅のくちびるだと老けて見えるというか、古風な顔に見えるというか。ですが、こちらは今までのどの「赤リップ」とも違うんです。

初めて引いてみて圧倒されました。濁りのない、鮮やかで純粋な赤。重さは一切ない。赤いくちびるなのにフレッシュで若々しい印象で。くちびるの色が変わるだけで肌も澄み、瞳や眉の黒さがくっきりと引き立ちます。

さらによけいなツヤのないマットな質感。真紅の口紅なのに古臭くない。職業柄、「モダン」という言葉を何度も使いますが、このときほど身をもって「モダン」という概念を感じたことはありません。凡庸な言葉ですが、まさに「最高におしゃれ」な赤なのです。

強い色の口紅は少しでもヨレていたりムラがあると、途端に生々しくなり、清潔感を失いますよね。こちらはマットでありながら滑らかな質感でヨレず、くすまずに鮮やかさをキープ。パーティに出かけて夜遅く帰路につく際、地下鉄の車窓にうつった自分に落胆しないですみます。どんなにぐでんぐでんであったとしてもこのレッドが、奇跡的なほどパーッと晴れやかな顔に見せてくれます。

昨年、SPURがピーター・フィリップスにインタビューした際、彼はこの「999 マット」でエリザベス女王の口もとを彩りたい、と話してくれました。エリザベス女王に比べたら自分はささやかな存在ですが(笑)、市井のひとりの女性にも自信とパワーと、華やかな気分をもたらしてくれる「究極の」赤であることは間違いありません。

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エディターNAMIKI

ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。

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