バッグはついつい黒を選んでしまいます。好みもあるけれど、どんな服にも合わせやすい便利さが一番。ところが、最近ワードローブに加わったKARAのピンクベージュのバケツバッグは、黒に負けない出番の多さを誇っています。今までピンクの小物とは無縁の生活をしていましたが、使ってみるとメンズライクなスニーカースタイルにも合うし、もちろんフェミニンな方向性とも相性がいい。収納スペースが大きく、ストラップは斜め掛けできる長さまで細かく調整可能と、機能面も優秀です。
アフォーダブルなプライス設定も人気の理由で、ちなみに撮影に協力してくれた編集SもKARAを愛用中。
先日、NYのトライベッカにあるKARAのショールームでデザイナーのサラ・ロウにお会いする機会がありました。うっかり写真を撮り忘れてしまったのですが、香港育ち、パーソンズ出身のとても感じのいい若い女性です。彼女にKARAというブランド名の由来を聞くと、なんと「カラオケ」。カラオケはみんなが集まって楽しめる場所だからと。
その時はただユニークな由来だなと面白く聞いていたのですが、その後実際にKARAのバッグを持ってみて、思い出したのはこの話。KARAのバッグには、持つ人のスタイルを生かせるスキマのようなものがあって、その余白はまさにカラオケみたいなんです。歌を歌うための空のオーケストラのように、その日のコーディネートのための余白がある。だから出番が多い。KARAが忘れられない名前になりました。
日々、モード修行中。メンズとレディースを行ったり来たりしています。書籍担当。どうぞよろしくお願いします。