その名は「ポーポークリーム」

 雑誌の撮影中、編集者は何をしているのか? そう疑問を感じている方もいると思います。撮影をするのはフォトグラファー、モデルに服を着せつけるのはスタイリスト、ヘアメイクをするのはヘアメイクアップアーティスト……。そのように考えていくと、撮影中、編集者には特定の仕事はありません。もちろん、撮影した写真がテーマにあっているか、読者に喜んでもらえるか、最終的な判断をするという最も大切な仕事はあるのですが、決まった作業があるわけではないので、自然とスタッフの皆さんを観察していることが多いです。「ランチ休憩は何時頃がベストだろうか?」、「そうやってアイロンをかけると服のシワが取れやすいのか……」などと、ぼんやりと考えているのですが、特に気になるのが、メイクアップアーティストの方が使っているプロダクト。

「新色コスメではこの色が人気なのか」ということから、「あ、このコスメは、〇〇さんも使っていた!」、「日本では見たことがない商品だけど、どこの国で買えるんだろう……」など、気になってはプロのテクニックを教えていただいています。そんななか、最近、ゲットしたのが「LUCAS’ PAPAW OINTMENT(通称ポーポークリーム)」。

 その日はメイクテーマの撮影だったので、何度もモデルのメイクチェンジをしていたのですが、口紅を塗る際の下地として塗っていたのがこのクリームだったんです。そういえば、昔からいろんなメイクアップアーティストの方が使っていたことを思い出し、聞いてみると、「オーストラリアの家庭では必ず1つはある、ニキビややけど、虫刺されにも使えるクリームですよ」とのこと。さっそくポチッとして使ってみたところ、「最近、虫刺されの跡が消えるのが遅くなってきた」、「ニキビが治りにくくなった」というモヤモヤが解消されたんです。最初はちょっとベタっとしますが、香りもほとんどなく、使い心地も快適。

 19世紀から20世紀初頭にかけてオーストラリアで活躍したルーカス博士がパパイヤの薬効に気付いて開発したものだそうで、100年以上も愛されているプロダクト。さっそくポーチのなかのスタメンとして活躍中です。

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エディターMORITA

物心がついた時からパンツ派。今、一番興味があるのは、どうやったら居心地のよい部屋で暮らせるのか。美容、アート担当です。

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