色が溢れるパラダイス、メキシコ~サン・ミゲル・デ・アジェンデ編~

Hola!! 前回に引き続き、メキシコの魅力について写真多めに綴りたいと思います。今回は、先日紹介したグァナファトからバスで1~2時間ほどの場所に位置するサン・ミゲル・デ・アジェンデについて。なんとこの町、先日発表された米『Travel+Leisure』誌による読者投票の世界人気都市ランキング2017で堂々1位を獲得したばかり。さながら「メキシコのパリ」とでも申しましょうか。18世紀のコロニアル建築が多く残る美しい町には、メキシコ国内はもちろんアメリカ、ヨーロッパからたくさんの芸術家たちが移り住んでコミュニティを形成しています。メキシコのなかでも、かなり過ごしやすく、治安も安定。町全体に若い芸術家が営むギャラリーや雑貨店が軒を連ね、アートな空気が漂っています。

炉端で花を売る女性。この町に住む人々は、色彩感覚が優れているように思いました。

町のシンボル、パロキア教会はピンク色。遠くからみると、まるでお花のようです。

雑貨店に並ぶアイテムは、メキシコのその他の都市に比べてとても洗練されている印象。カフェやレストラン巡りも楽しいです。この地を紹介するガイドブックはほとんどないので、自分の足を使ってお店を探すしかありません。でも、それが醍醐味。私が実際に行ってみてお勧めしたいと思ったお店を紹介します。

まずは、「a Mar」(Andador Lucas Balderas #53)という雑貨店。色とりどりの雑貨やオリジナルアクセサリーを扱っています。なかにはコロンビアから輸入したものも。

こちらはお店に立っている男の子。メキシカン・パーカ(通称メキパ)を着ていますね。変わった音が鳴る楽器を演奏してくれました。

「このケースかわいい!」と手に取ると、「みかんの皮でできているんだよ」と彼。たしかに、中からオレンジの香りが漂います。

手作り感あふれる風合いだったため、「これ、誰が作ったの?」ときくと、彼は満面の笑みで「マイ・マムだよ!」と。それがあまりにも可愛らしかったので購入を即決してしまいました。
サン・ミゲル・デ・アジェンデはとにかく歩けば雑貨店やギャラリーに遭遇する、というぐらい数が多いので、ぜひ歩き回って探してみてくださいね。

続きまして、おすすめのカフェを2軒ほど。1軒目は「Buen dia cafe」(Callejon del Pueblito, San Miguel de Allende)。こちらはカフェに面した通りです。オレンジやイエローの壁にグリーンが映えます。石畳も趣たっぷり。

内装はこんな感じ。イエローの壁に小気味よくアートが配されています。カプチーノがふわっふわでした。

もう1軒は、イケメンバリスタがいるコーヒー店「El Cafe de la Mancha」(Recreo 21, Zona Centro, 37700 San Miguel de Allende)。

コーヒーの味は、今回メキシコで飲んだ中でいちばん美味しかったです! 特にアイスコーヒーが絶品! 店内ではメキシコ人のカップルとインド人のカップルが談笑していました。サン・ミゲル・デ・アジェンデは他国からの移住者が大変多いので、メキシコの他都市よりも英語が通じます。このお兄さんも、珍しく英語ペラペラ。強面だけど、話すと優しい。

最後に、アートスポットを。この町のみならずメキシコ全体にいえることですが、壁画文化が栄えた国なので、店に入るといきなりこういうウォールアートに出くわしたりします。


迫力のある壁画は、アジェンデ美術学校でみることができます。多数の芸術家を輩出する名門学校には、海外からも多くの生徒が学びに来ます。学校といえども誰でも自由に中に入り歩き回ることができ、校内にはビストロがあったりします。こちらは回廊にある壁画。たまたま遊んでいたメキシコ人の男の子を一緒に撮影させてもらいました。

学校内にあるビストロ、Mi Casaに向かって歩いていくと、こんなダイナミックな壁画に出くわします。すみません、友人が入っていますがお気になさらず。

ちなみにこのビストロからは、ランドマークであるパロキア教会を含む街並みを一望できます。

夜は音楽の生演奏とともに、おいしい食事に舌鼓を打って。芸術の都、サン・ミゲル・デ・アジェンデはほかにも工芸品市場や洒落たチョコレートショップなど訪れる場所がまだまだありますが、きりがないので今回はここまで。次回はメキシコシティ編です! アディオス!


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エディターITAGAKI

ファッション、ビューティ担当。音楽担当になったので耳を鍛えてます。好きなものは、色石、茄子、牧歌的な風景。

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