ビュリーの「アラバストル」に夢中

11月中旬、すっかり秋めいたパリに行ってきました。ただ、大変残念なことに今季の「ファッション予算」はすでに使い果たしていた(むしろ完全にオーバー)ので、財布の紐はぎゅうぎゅうに締めっぱなし。それでもこの時期のパリは街路樹の黄葉が始まっていて町並みも美しく、美術館の展示やら、オイスターなどを堪能して、楽しい旅となりました。

ただ、旅行中、一瞬だけ財布の紐がゆるんだ瞬間が。それは、ふらっと「L’OFFICINE UNIVERSELLE BULY」のお店に立ち寄ったとき。そこでルームフレグランス「アラバストル」を見かけたその刹那、「あ!これ、欲しかったやつ!」と瞳がランランと光ったのが自分でもわかりました。「アラバストル」は、堆積岩に香りのエッセンスを数滴ドロップさせてしみこませることで、石から香りが放たれる、というしくみになっています。キャンドルはなんとなく火が気になるのですが、これなら安心。さらに他のディフューザーと比べてかなりコンパクト。何よりも陶器のクラシックな美しさに心ひかれました。代官山のショップがオープンした際にお店で見かけたときからほしかったのですが、数種類あるなかから香りを1つに決めきれずに「一回冷静になろう」とすごすごと帰ってきて、そのままになっていたのでした。

 パリでもさんざん悩んだのですが、今回はローズやブラックカラント、ムスクなどが調香された、華々しい印象の「Generaux d'Empire」に。直径4センチほどの石から放たれる香りは、思った以上にきちんと部屋全体に広がって、でも決して主張しすぎることはなく、普段の生活の中のふとした瞬間にきちんと存在してくれます。

ビュリーといえば、買い物をしたときの包装もとてもきれいで開けるのがもったいないくらい。今回もショップのスタッフの方が流麗なカリグラフィを施してくれました。こういった隅々まで完璧なまでに美しい世界観に、うっとりしてしまいます。

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エディターASADA

主に美容担当。山登りなど自然に触れることが好き。最近は健康とかインナービューティとかいう言葉にめっぽう弱くなりました。

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