スニーカー・ブームが一段落した今こそあえて履きたい!と思えてくるあまのじゃく気質。スニーカーを履くことで、逆にスタイリングが締まる。そんな、ほどよくとんがったタイプを探していたとき、「Veja」に出合いました。ブラックレザーと白いソールのコントラストがきりりとした佇まい。レザーが放つ鈍い光には、艶っぽさすら感じます。なんといってもサイドに入ったVのロゴがいい。きちんと主張はしていながらもデザインの一部としてなじんでいるから、よくあるブランドのドヤ感とは無縁なんです。
2005年に誕生したVejaは、拠点をパリに置き、生産はブラジルで行うスニーカーブランド。「サステナブル」という言葉がこんなにも浸透するずっと前から、それを信条にものづくりをしています。たとえばアウトソールにはアマゾンの熱帯雨林からとれたナチュラルゴムを使用し、木々の経済的価値を高めることで伐採から守っています。メッシュにはリサイクル素材を、キャンバス地にはオーガニックコットンを、レザーに関しては環境に負担のかからないタンニング方法を採用。一部のコレクションはベジタブルタンニングでなめしています。
今や「サステナブルな方がクール」という概念がファッション業界に広がってきているからこそ、ヴィジュアルも大切ですよね。このブランドは、ルックブックも今の空気感を反映していて洒落ているんです。ほどよく肩の力が抜けていながらもモード感を保って履けるスニーカーって、なかなか貴重だと思います。ウィメンズはVIA BUS STOPで展開中。今はセールにかかっているのでチャンスです。私は次にベージュを狙っているんですが、なかなか日本ではお目にかかれなくて。全国のどこかのお店のバイヤーさんがもし見ていたら、ぜひ入れてください! お願いします!
ファッション、ビューティ担当。音楽担当になったので耳を鍛えてます。好きなものは、色石、茄子、牧歌的な風景。