リオ五輪閉会式、自分にとって青春の象徴であったピチカート・ファイブの「東京は〜♪」がフレッシュに蘇ったのは嬉しい限りでしたが、この頃から夜の7時ともなるとマスカラが下まぶたにちょいちょい落ちて、ツイッギーのような目元になってしまうのでした(そういえば「Twiggy Twiggy」って曲もあったな)。加齢のせいか、ウェブの仕事が増えて涙量が増えたか。
以来いろいろ試したものの解決しない。はじめは「気づいたら綿棒でぬぐっときゃいいか」くらいに構えていたのですが、どんどん症状は悪化。昨年の師走、夜遅くなってしまった打ち合わせで、相方の下まぶたにマスカラがびっしり落ちているのに気付きました。彼女が多忙ながらきちんとメイクしてきれいにしているタイプの女性だったので、「よっぽど忙しいんだな〜」と他人事のように思いながらトイレに行き鏡を見ると自分もマスカラ全落ち! 夜遅く、女性ふたりがマスカラが惨めに落ちた顔突き合わせて話す姿、これは軽くホラーですよ‼︎
枕が長くなりましたがショッキングな光景を目にした私は、本誌でもおなじみ、売れっ子美容ライターで私のビューティ・メンターである森山和子さんに相談。「繊維入りは避けるべし」という診断(?)と2本のマスカラを処方されました。が、私の涙量があまりにも強力なせいか、そのうちひとつは惨敗。ああもう、ワタシのためのマスカラはこの世に存在しないのかもと絶望に打ちひしがれたときの、最後の砦がこちらでした、パラドゥ ボリュームマスカラ。これを初めて試した日の夜の7時に、そして1日の終わりのバスタイム前に鏡で見て「お、落ちてない!」と思わずガッツポーズが出ましたね。
「お直しさんのボリュームマスカラ」と名付けられていますが、ゼロから使う分にも全く問題なし。目のかたちに絶妙にフィットするカーブ、固めのブラシ、ねっちょりダマらないマスカラ液で塗りやすい。ただし速乾タイプなので、今までは両目上まつげ→両目下まつげののち、2ローテ目というプロセスだったのを、両目上まつげを塗ったらすぐまた上まつげの2ローテ目、と半乾きのうちに重ねるようにしました。
豊富な水量をたたえる私の”なみだ川”にもびくともしないだけあり、触ってみるとガチッとしていますが、通常のメイク落としのプロセスで簡単に落ちるのも嬉しい。そして何といってもセブンーイレブンでぷらりと買える手軽さ、お値段も900円ですよ!
さらにさらに、いわゆる”コンビニコスメ”でありながら、大人のポーチに入っていても恥ずかしくないシックなデザイン! 繊細なタッチのアートワークに抜け感たっぷりな白が、マスカラを塗るしち面倒くさい作業を軽やかなものに変えてくれます。よけいな飾りがないデザインがかえって大人の気分を上げる、という本質を鋭く察知した商品企画チームの大英断に、万雷の拍手を送ります。
ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。