オナモミから面ファスナーが、フクロウの羽根から新幹線のパンタグラフが生まれたように、世界初のデッキシューズは犬の肉球から生まれたって、知ってました?
1935年、海をこよなく愛するポール・スペリーさんは、船上でも滑らないシューズを求めていました。冬のある日、愛犬が氷の上を駆け回っていることに気が付き、犬の足の裏をしげしげと観察。その表面に特徴的な溝を発見したのです。こうして波状の切れ込みが入ったスペリーソールが誕生しました。
その後、滑らないシューズは船乗りをはじめ多くの人に愛され、アメリカン・クラシックと呼ばれる存在に。かのジョン・F・ケネディも愛用したといいます。それが、今や日本でも夏のプレッピースタイルの代表格になっているスペリー・トップサイダー。
と、私は全然知らなかったのですが、今になって起源を調べたのは、N.ハリウッドとのコラボレーションが可愛かったから。オリジナルの爽やかなキャンバスは普遍的な魅力がありますが、こちらはより大人っぽく履けるデザイン。アッパーがオールレザーに変更され、サイドのラインがぐっと太くなり、ソリッドな印象になりました。これから暑くなって服のスタイリングが軽くなる季節、この重さが重宝しそうです。
エディターIWAHANA
日々、モード修行中。メンズとレディースを行ったり来たりしています。書籍担当。どうぞよろしくお願いします。