一度はまったら抜け出せない! ヤナギダマサミさんという”沼“

リンゴから虹のハッピーパウダーが降り注いでいたり、バナナから薔薇が咲いてたり、リンゴの中におじさんが隠れていたり……。これを描いたのは、ヤナギダマサミさん。ポップな色彩と、フェティッシュなモチーフでいま人気を集めているアーティストです。

 ヤナギダさんの作品は、セクシュアルな比喩が多用されていたり、あるいは心の奥底にある誰にも言えない欲望が表現されているようで、ちょっとドキっとします。でもこの「ドキっ」という感覚がやみつきになってしまう。 ほの暗くて、ドロっとしているような感情をすっとすくい上げて、明るい色彩で色づけして「そのままでいい」とばかりに堂々と日の当たる世界に出してくれる。汚い部分もそうでない部分もひっくるめて存在そのものを肯定してくれる、そんな独特な癒し効果すら感じます。

日本全国各地で展示会をされているようなのですが、現在、展示してもあっという間に作品が売れてしまう、という人気なのも納得なのです。

そんなヤナギダさんが、SPUR7月号特別付録のために作品を描きおろしてくださいました!

もうすぐやってくる梅雨の時期もハッピーに、心に虹を描いて過ごしたい! という気持ちを込めてリンゴモチーフに決定!

タレントの渡辺直美さんも大ファンということで、この付録を記念して誌面で対談していただきました。渡辺さんご自身もアート好きということもあって、初対面とは思えないほど息投合。1時間半にわたる対談は始終とても盛り上がりました。この対談の内容も誌面でぜひ読んでください。

 

個人的には「アート」と言われるとちょっと敷居が高いようなイメージがあるのですが、「好きなものを着たい」とか、「好きな作家の食器を買いたい」とか、「心地よい音楽を聴きたい」といった気持ちの表現を同じことなんだ、とお二人の対談から気づきをもらいました。そしてとても身近かつ適切な距離でそのことを教えてくれるのがヤナギダさんの作品だと思うのです。 

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エディターASADA

主に美容担当。山登りなど自然に触れることが好き。最近は健康とかインナービューティとかいう言葉にめっぽう弱くなりました。

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