唐突ですが「フェミニン」ってとても難しくないですか? というのも、ぶりっとした愛らしさはなんだか違うし、ボディコンシャスなラインも避けたい。欲を言えば、日常にもさらっとなじみ、大袈裟すぎないデザインや仕立てに“女性らしさ”をほどよく匂わせるくらいが理想。自分で言っておいてわがままなオーダー。でもそんな求めていたフェミニンをかなえる服が、あったんです。
それが2011年に誕生したLAのブランド、Co(コー)。厳選された素材や、美しいラインが特徴的です。デザイナーのStephanie Danan(ステファニー・ダナン)とパートナーのJustin Kern(ジャスティン・カーン)が設立。クリーンな実用性がありながら、どこか詩的な雰囲気が漂うのは、もともと映像のプロデューサーを務めていたというダナン氏のバッググラウンドも関係があるかもしれません(物語を感じるルックのビジュアルも毎シーズン素晴らしいです)。こちらのシンプルなホワイトのニットは、裾にたっぷり寄せられたギャザーがアクセントに。このアレンジ、もしもレースやチュールが加えられていたら甘く転ぶような気も。同素材で仕立てられているからこそ、さりげない柔らかさが宿ります。肉厚すぎない生地感も心地よくてうっとり……。
ぎっしりした編み目であたたかいです
そして誰しもがワードローブに抱える黒のニットも、ほどよく丸みを帯びたスリーブのフォルムが絶妙! 襟もとも、ともすれば可愛くなりすぎるデザインですが、ブラックのニットだからこそのバランス感だなあと思います。1枚でさっと着てさまになるのも、忙しい毎日には本当に助かる存在。
このほかにも、こちらのブラウスも絶賛愛用中です。研ぎ澄まされたフェミニンさも本当に美しいんですが、袖を通したときに「ああ、着られてるなあ」と思うことがあるのも事実。だからこそ、凛とした女性らしさがありながらも、等身大に寄り添ってくれるCoの服が大好きなのです。
好きな服は、タートルネックのニットと極太パンツ。いつも厚底靴で身長をごまかしています。