アール・デコ全盛のニューヨーク。タイムマシンに乗れるなら行ってみたいところです。新しいスタイルや美的価値観を貪欲に追求していた時代。華やかで活気に満ちていたことでしょう。
ボッテガ・ヴェネタの2018-‘19秋冬コレクションにはそんな空気を感じます。マディソン アヴェニューの新メゾンで2月に開催されたトーマス・マイヤーのラストコレクション。
アジア各地からモデルやインフルエンサーが訪れた上海での展示会にて、一足早く拝見してきました。艶やかなパジャマルックには、シルクとウールをボンディングしたラグジュアリーなガウン。都会の美しい自室でくつろいでいた女性が、部屋着にコートをサラリと羽織って夜の街へ繰り出す、そんなストーリーが浮かびます。まさしくニューヨークから着想を得たというだけあり、サテンとベルベット、ウールとレザーなど異素材のコンビネーションや、グラフィカルなあしらいが煌びやかなムードを醸し出します。
オーバーサイズなアウターをゆったりはおるルックが際立つ。ゴージャスだが軽やかさを併せ持つ女性像。©Dream Production
フレグランス『パルコ パラディアーノ』の新作もあわせて展示された。©Dream Production
ボッテガ・ヴェネタのモットー「When your own initials are enough(自分のイニシャルで十分)」を表現したインスタレーション。©Dream Production
編集部内にファンの多いジュエリーも必見。アートとファッションを美しく結実させることに長けているトーマスらしい逸品は、今季のマスト・バイです。まさにアール・デコの空気を宿した幾何学的なデザインは、ひとつでも重ねても威力を発揮。華やかなりし時代に思いを馳せて身にまとうのはいかがでしょうか。
こちらはリング。シルバーとゴールド、オニキスでシックな仕上がりに。
ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。