2018.09.01

「サラリーマンの夏フェス」は熱かった!

8月が終わってしまいましたね。いわゆる「平成最後の夏」、みなさまはどのように過ごされましたでしょうか。私はといえば仕事もそこそこに「おっさんずラブ」のことを考えたり、DA PUMPの「U.S.A.」をやみくもに連続再生したりして暮らしておりました。

毎年の夏の楽しみとして、野外フェスおよびNHKラジオの「夏休み子ども科学電話相談」があったのですが、今年から完全に加わってしまったものがあります。「新宿三井ビルディング会社対抗のど自慢大会」です!

荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」。バブリーダンスのキレがものすごい! 最前列で扇子を振っているのは所属する企業の応援団です。

なんと今年で44回目を迎えたこの大会、東京は西新宿にある高層ビル・新宿三井ビルに入居する企業およびテナントによるのど自慢大会なのですが、単なるカラオケ大会となめてかかってると後悔します。大会は8月の終わりに3日間をかけて行われ(ただし出場者は全員サラリーマンゆえ開始は終業後の18時)、1日目と2日目の予選を勝ち抜いた人だけが最終日の決勝に出場できるのです。(「#三井ビルのど自慢」のハッシュタグで検索すると激闘の様子がさまざまな方によってリポートされてるので、是非読んでほしい!)「サラリーマンの夏フェス」とか「新宿の奇祭」と呼ばれ毎年異常な盛り上がりを見せているこのイベント、今年はついに決勝に参戦することができました!

保存

保存

保存

ちなみに決戦の場となるステージ、普段はこんな感じです。
ちなみに決戦の場となるステージ、普段はこんな感じです。

大会スタートの18時目指して会場に向かうと、すでにものすごい人。三井ビルにお勤めの会社の人たちももちろんたくさんいるのですが、お酒やつまみを用意して場所取りをする一般の人たちも多数。なんとか場所を確保して、ビールの入手に向かいます(ちなみにこの時点でビル内にあるコンビニのアルコール類はすでに売り切れ! 出店もあります)。がやがやしてて楽しいムードはまさにフェスなんですが、違うのはみんな立派な大人&スーツ姿なこと!

保存

決勝20組のパフォーマンスを満喫しまして思ったのは、「いやー、サラリーマンって楽しいじゃない!!」ということ。まず出場する人の芸達者ぶりに感動し「えっ……こんなに山口百恵な人が普段は住宅メーカーに」「まってこんなにかわいいアイドルが作業服にヘルメットでリフォーム業務を!」と、普段のお仕事とのギャップにドキドキ。初々しい新入社員が集団で歌い踊るのもかわいいし、名物支社長が異常にいい声で松山千春を熱唱するのにもぐっときます。出場する会社の人たちの応援も熱く、名物・シュレッダーされた書類の紙吹雪(このサラリーマン感!)が舞い散ります。パフォーマンスが終わったところに同僚と思われる人たちが笑顔で駆け寄っている様子も胸熱……なんかいい大人たちが夏の終わりに全力で「青春」してるんです。もしできることならこの応援団に混ざりたい!!

この日はスペシャルゲストの松崎しげる氏の名曲「愛のメモリー」まで堪能。「会場がひとつになる」とはまさにこの状態ね! というところまで盛り上がりました。えっこんなに楽しんじゃったのにチケット代いらないなんて逆におかしくない!? と同行者と言い合ってしまったほどです。

この仕事をしていると海外とのやりとりで「8月はバカンスだからいないです」とフランス人やイタリア人に言われ、どうせ日本人は働きづめですよ……と悲しい気持ちになることも多いのですが、いやいやどうしてジャパニーズサラリーマンだって捨てたもんじゃないわよ! と胸を張りたくなる楽しい一夜でした。お近くの方、来年の夏のご予定に加えてみるのはいかがでしょう!?

エディターOKUDAプロフィール画像
エディターOKUDA

ミニマリストに憧れながらも、己の物欲と食欲から逃れられません。好物は生ビールと生牡蠣と生肉、そして大きなイヤリング。

FEATURE