コレクション出張のパッキング時、どんな服にでもあうネックレスが1本あれば事足りぬのではと思いつき、アクセサリーケースを漁ったらこの子がパーンと目に入りました。5年前、まだクリストフ・ルメールがエルメスを率いていた頃。春夏のコレクションで提案されたルック全てにゴールドのチェーンネックレスをつけていたんです。それがとてもエレガントで大人っぽくて、真のおしゃれ!という感じ。ゴールドだと10万円越えしていたと記憶しています。流石にその値段は、、、と思案していたら、シルバーもあるとの情報を入手。シルバーならもっとカジュアルに日常使いできそうで、しかも2万円以内(!)だとのことで、丸の内のお店に買いに走りました。
当時は毎日つけていましたが、昨今はチャームネックレスが気分でした。出張前、久々に会社につけていったところ、早速「それどこの?」と聞かれました。そう、これはただのチェーンネックレスではなく、よーくみるとエルメスを象徴する「シェーヌダンクル」なんです。やっぱり、わかる人にはわかる存在感なんだ!と再確認。コレクション取材中の食事会(ブラックタイがドレスコード)でも周りの人に褒められて有頂天です。2万円以内で手に入れたエルメスは、やっぱりエルメスでした。ちなみに、他ブランドのシルバーチェーンは半年で錆びが目立つようになりましたが、こちらはまだ大丈夫。手頃だからといって手を抜かない美意識も素晴らしい。前回の記事もそうですが、最近は老舗の底力に改めて惚れ込んでいます。
顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。