あまりにも簡単に「決まる」ので驚いています。エルメスのロザンジュ。
空前のスカーフブーム到来の今シーズン、猛烈におすすめしたいアイテムです。スカーフって、「いかにも私、本日、スカーフを巻いてまいりました!」という見え方になったら終わりだと思うんです。「あれ、よく見たら今日、スカーフ巻いているんだね」くらいのさりげなさに落とし込みたい。そんなノンシャランな巻き方が誰でも簡単にかなうのがこの、ロザンジュなんです。秘密は、細長いひし形のシルエット。
これが本当に理にかなった形なんです。この特殊な形によって、どこかが余ったり、どこかが足りなかったりすることがない。どこかが無駄にもたつく心配もない。必要なところに必要な長さがあり、適当に巻いてもちょうどよく見えるんですね。
まずはこれを縦に半分に折ります。できた三角形の両端を、首の後ろに持っていって交差し、また前へ。
あとは首の前できゅっと結ぶだけ。仕上がりイメージはこんな感じ。二つの柄があわさって、こなれた印象になるんです。
文字に書き起こすのが難しいのですが、たぶん手に取ったら何も考えずに本能でわかるはずです。本当にコツいらずで簡単に、さりげないスカーフ使いが完成します。しかも、カシミアシルク素材は肌触りがよく、滑らずふわっと形が作りやすい。ほかにもいろんな巻き方ができるので、ぜひ試してみてください。これからの季節に、コートの襟からチラっと柄が見えたら、可愛いですよね。
ファッション、ビューティ担当。音楽担当になったので耳を鍛えてます。好きなものは、色石、茄子、牧歌的な風景。