好きな服を自由に着たい!

……という気持ちを持って生きてきたつもりでした。何しろ私の永遠のスタイルアイコンはアイリス・アプフェル様ですので、色×色や柄×柄の組み合わせ、大胆なアクセサリー使いをする派手楽しいばあさんになるぞーと長年意気込んできたのですが、どうもここ数年、迷い道に入りこんでいる。「こんな服いつまでも着てていいのだろうか」「クローゼットに服はいっぱいあるのに、今着たい服がないのはなぜ」「"あったら便利かも"という気持ちで地味な服を買ってしまう」……絵に描いたような「中年ファッション迷子」状態でした(まあ、それでもサラリーマンとしてはかなりふざけた格好をしている自覚はあるのですが)。

『好きな服を自由に着る』岡本敬子著・光文社刊
『好きな服を自由に着る』岡本敬子著・光文社刊

今週手に入れたこの本が、そんな迷い道から少しだけ自分を引き上げてくれたような気がします。著者の岡本敬子さんは元ファッションブランドのPRを長く務めた方。今でもフリーランスでPRをしながら、ショップやブランドのディレクションなどをおこなっています。私自身は仕事で直接かかわることはほんの少しだったのですが、ご主人との共著である『今日の買い物』やブログ、最近はインスタグラムなどでお見かけしては「素敵だなあ」と思っていたのでした(すみません、勝手に書きまして!)。どんな服を着ていてもそこには彼女らしさがあり、自分のスタイルがある大人というのはこういう人のことなんだと思います。加えて、よく身に着けていらっしゃる大ぶりのアクセサリー、カゴ、スカーフにほのかなエスニックミックスがかなり個人的に好みでして……! 力強くシンプルなタイトルにプラスして、帯には「大人になるほど、好きに着る。/好きなものしか着たくない。おしゃれをとことん楽しみたい。暑い日も、寒い日も、心地よくしていたい。」というなんとも励まされるメッセージが。そうだよ、そうなんだよ! 「よーし、素敵な大人を目指すぞ!」と感化され、早速ちょっと迷っていたピンクのニットを入手しました(笑)。

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エディターOKUDA

ミニマリストに憧れながらも、己の物欲と食欲から逃れられません。好物は生ビールと生牡蠣と生肉、そして大きなイヤリング。

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