自身のワードローブを成す要素をキーワードで表すとレトロやヴィンテージといった感じですが、このたびまったくの異分子を投入してみました。こちら、KIKO KOSTADINOVとアシックスのコラボレーションモデルです。彼はセントラル・セント・マーチン卒、ブルガリア出身ロンドン育ちの新進気鋭デザイナー。特にメンズを中心に熱い存在なのです。
アートをインスピレーションの一つとしているだけあり、“アシックスストライプはどこに!? ”とツッコミたくなるモダンなデザインに仕上がっています。スニーカーはオールドスクール派でスタンスミスやオールスターが万年好き、という私にとって手を出したことのない類。はじめは一緒に買い物をした友人が試着していたのですが、話題のデザイナーだし経験としてワタクシも履かせて……くらいな気持ちで試着したところ、シックなカラーパレットのせいもあってかすんなり馴染み、「アラ? いいかも?」とお迎えした次第です。
このフューチャリスティックな佇まいが素晴らしいスパイスに。毎冬定番のチェックのプリーツやツイードのスカートとの相性も抜群。こういったアイテムを「単なるレトロ」「単なるトラッド」ではなく、いかに今っぽく着るか、というテーマを常に研究しておりますが、この一足で全てがモダンに引きあがるのです。
デザインが話題なわけですが、スニーカーとしてのスペックを声を大にして絶賛したい! 「FlyteFoam」という独自の技術を採用しているんですが、これがすごい。アシックスの公式サイトに「アシックス史上最軽量、かつクッション性に最も優れた」「飛ぶような走り心地を」とありますが、まさにその通り。これを履いてのストライドは、絶対に普段の1.5倍になってる! と無駄に歩き回ってみたくなるほど。超合金のようなかかとのあしらいは一見「靴擦れしそう」と思わせますがどっこい、ふっかふかなんです。
この後ろ姿がどことなく車を思い起こさせます。「すんごい速くて運転してて快適で、デザインもかっちょいい!」的な。私、車にはあまり詳しくないのですが、このスニーカーで愛車をジマンする人の気持ちがわかった気がしました(笑)
ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。