2018.12.17

『NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち』が、面白い‼

はっ! 『プラダを着た悪魔』からもう12年も経っていた! 当時は新入社員でしたので、めちゃめちゃ影響を受けました。落ち込んだ時、ファッション気分をあげたい時など、何度見返したことでしょう。今日は、もし、いま私が20代なら、すっごく共感するだろうな、というドラマがあるのでご紹介します。huluで配信が始まった『NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち』。127日に3話一挙配信され、その後は毎週金曜日に1話ずつ追加されていくシステムです。

© 2017 Universal Television LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
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「コスモポリタン」誌の元編集長ジョアンナ・コールズの半生を基に描かれるこのドラマ。ニューヨークを舞台に、人気女性ファッション誌「スカーレット」編集部で働く3人のガールズの奮闘と成長を描いているのですが、扱っているネタがすごく今っぽい。ライターに昇進したばかりのジェーン(真ん中)は、いきがって政治ネタなど硬派な原稿を提案しますがことごとく却下され、編集長からのお題は「いまどきのセックス」について。苦手分野だし、ぶっちゃけ大した経験したことないし……と逃避しようとするけれど、自分と向き合い新たな扉を開く瞬間は、自分事のように爽快感があります! 敏腕エディターのアシスタントを務めるサットン(右)は役員と社内恋愛中。キャリアアップを求めて(彼の力も使いつつ)活動しますが、“お金と夢”に悩む姿がとても等身大。そして、SNS担当のキャット(左)はSNSストーカー被害にあったり、今日的なフェミニズム問題にぶち当たったります。その時の解決方法はなるほど~と膝を打つ!

NYで叫べる場所は、地下鉄ってね!
NYで叫べる場所は、地下鉄ってね!

正直、メジャーな俳優は出ていないし、垢ぬけなさはありますが、1話見終わるごとにポジティブな気持ちになります。3人のガールズたちの奮闘ぶりに勇気をもらいつつ、今の私は30代。どっちかというと脇を固めるエディターや編集長なんかの言動のほうに関心がいきます。

メロラ・ハーディン演じる編集長ジャクリーンは、理想の上司です!
メロラ・ハーディン演じる編集長ジャクリーンは、理想の上司です!

そしてボスがいいタイミングで彼女たちの心を動かすアドバイスや評価をしてくるんですよ。プラダを着た悪魔とは違う! だって、ビヨンセからの電話よりも、いま目の前にいる彼女たちを優先する上司って、しびれる。4話まで見たところ、政治ネタを却下したジェシーにとあるチャンスを与えています。いまの20代は政治に関心が高いという空気をちゃんとドラマ内に取り入れている。あからさまに意地悪なキャラが出てくるわけではなく、差し迫った社会問題に、編集部で立ち向かっていくようなチーム感があるのが今っぽいのかもしれません。年明け、仕事始めの前日に見ることをおすすめします。やる気を後押ししてくれますよ。

エディターKINUGASAプロフィール画像
エディターKINUGASA

顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。

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