2018.07.30

イイダ傘店の日傘を愛用して(約)10年目の話

先日、自宅から駅までの灼熱の日差しを避けるために日傘をさそうとして、私の愛犬(傘)と目があったときにふと気がつきました。この傘、確か2009年に買ったのでいま10年目じゃない!?ということに(もしかしたら2010年に買ったやもなのでそうすると9年目ですが)。

月日の経つ早さに震えつつ、10年経っても暑い日に「あれをさそう!」と出がけにちょっとテンションをあげてくれるこの傘の存在に感動しました。こちら、イイダ傘店さんで約10年前にオーダーした日傘。

イイダ傘店さんは、傘作家のイイダヨシヒサさんが主宰する個人オーダーの傘店。オリジナルのテキスタイルとパーツを選んで受注会でオーダーするスタイルで販売されています。ぎりぎり20代だった当時の私が選んだのは、木彫りの犬の持ち手と黒い生地の中にグリーンやブルーの糸が織り込まれた小ぶりな日傘です。UVカット機能なんて実用的な要素は入っていませんが、黒い小さな日陰を作ってくれるこの傘のおかげで暑い日本の夏もなんとか乗り切ってきました。

オーダー&一本ずつ手作りということで、お値段は傘売り場に売っている既製品のような手ごろな価格ではないので「もしも出先で忘れたらどうしよう……」という購入前の自分への不信感もなんとか払拭して早10年目。大好きなものを携えている、という気持ちの高揚感というのはやっぱりものを大切にする気持ちに通じるようで、今のところ一度も迷子になったことはありません。よくSPUR誌面で「10年後も使える~」「永久定番の~」なんてうたい文句の特集をしてきて、その都度トレンドの波に流されずにずっと使えるものを、とご紹介をしてきましたが、本当にこのイイダ傘店さんの日傘は私にとっての永久定番です。丁寧に作られているので、今でもほつれや不具合などまったくなし。買ったときと同じ愛らしさです。イイダ傘店さんでは今年の日傘受注会はすでに終わっており、現在は8月5日までGINZA SIX 蔦屋書店で販売会が展開中。記事を書くにあたってHPをじっくり見ていたら、あまりのかわいさに2本目への気持ちがむくむく沸いてはきましたが、1本目への愛情に一点の曇りなし、と誓えます。よろしかったら暑い日のお供にぜひ。

エディターTOTOKIプロフィール画像
エディターTOTOKI

ファッションと占い担当。おしゃれは我慢、ができないので、着心地重視。休みの日は、大体インテリアのことを考えています。