「ファンデーションは使ってません」というCMのフレーズ、覚えていますか? 私も「ファンデーションは使ってません」派でした。それは肌に自信があるというポジティブな理由ではなくて、ファンデーションというものが苦手だったから。ファンデーションって、各ブランドが目指す女性像を一番押し付けられる気がして、そんなに自分、キレイにはなれないという自己卑下感が増すんですよね。私の場合。クマがあろうが、シミができようが、肌ムラを整える下地やBBクリームでごまかしつつ、“この人はメイクしない人”カテゴリーで生きていけばいいや、と思っていました(ちなみに、リップやネイルなどの色物は好きです)。
ところがですよ。先日THREEのクリエイティブ・ディレクターのRIEさんとお会いする機会があり、メンズ用とはいえ、FIVEISM×THREEはユニセックスで使えると教えていただいたのをきっかけに、写真のファンデーションを試してみたのです。すると苦手意識がすすすーっと消えたんです。
FIVEISM×THREEは私に何も求めてこない。むしろ、今の私の状態を受け止めて、よりよい自然体な肌に導いてくれる感じがしたんです。背伸びしなくてもいいし、自分のことを卑下しなくてもいい。そのままで使えるファンデーションがここにあった! しかもバータイプがめちゃくちゃ使いやすい。雑に顔に塗っても指でトントンと整えればさらっと落ち着く。「化粧=女らしい」みたいな構図を脱構築してくれたFIVEISMは、ジェンダーに縛られたくない人々の強い味方! 最近は毎朝のメイクアップがとっても楽しいです。
顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。