朝起きるのが本当にもう苦手なんです。特にここ一か月。実際に目をこじあけるまでに何度も目覚ましを鳴らさないといけないし、やっと身を起こしたとしても頭も体も重くて辛すぎる。編集部員の間でも、5月ってなんかだるくないっすか? という話で盛り上がります。
そんな肉体にウソみたいに染み渡る香りがこちらです。サンタ・マリア・ノヴェッラのルーム エキストラクト バーベナ。「すーん」と鼻の奥に届く爽快な刺激、柑橘系のくだものようなほのかなニュアンスもあるのでかぐとどこか楽しい気分にもなります。起床後いの一番に、窓際のテラコッタにこちらを惜しみなくたらすのがここ最近の習慣。すると頭の中がスッキリしてステキな朝の始まりに!
バスルームにも一つ導入しました。我が家はここに窓がなく、空気がどよーんとこもりがちなのですが、こちらを薫らせれば空気が浄化されるよう。
サンタ・マリア・ノヴェッラの香りはいくつか持っていますが、バーベナの「すーん」という感覚が、初めてフィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラを訪れた際の記憶を蘇らせてくれるんです。15年ほど前でしょうか。ドキドキしながら扉をあけると、さまざまな薬草が入り混じったような、複雑でなんとも言えない「すーん」とした香りが。と同時に、興奮した様子で白髪の女性二人が出てきました。彼女たちは私になぜかひそひそ声で「It's so wonderful...」と私に感想を共有してくれ、ウィンクとともに行ってしまいました。朝っぱらからそんな旅の楽しい記憶が甦る香りでもあるんです。
ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。