2019.07.21

薄茜に染まるかき氷

こうも蒸し暑いと、ダルダルです。特に夏の始まりは体が慣れてないせいもあって、ダラダラしてしかたない。そんなわたしをシャキッとさせてくれるのは、あれです。すんと冷えた空間でいただく、サクサクのかき氷。しかもちょっぴり贅沢なのが理想ですねえ。「かき氷ってほとんど水じゃん、なんで1000円とか払うの?」と昔友人が言っていましたが(私もちょっとそう思ってた時代がありましたが)、夏にめっぽう弱い私をまともに機能させるには、気高いかき氷を食べるという儀式が必要なのです!(という言い訳。)

というわけで灼熱の青山通りから赤坂の虎屋菓寮に避難しました。

メニューを開いてすぐに目をひいたのはももいろのかき氷「梅氷 薄茜」。「薄茜」は梅とすももを交配した新品種とのこと。私のからだが求めているのはコレかしら! と直感に従いオーダー。

ふわふわにシェーブされた氷と小倉餡(白小倉餡かどちらかを選べます)とは別に、ロゼ色のシロップが供されます。蜜を少しずつたらすと氷山が夕日に染まっていくかのようで、見た目にも優雅。「梅ってこうだろ」という先入観を裏切るのは、花のように広がる甘いアロマ。そうです、求めていたのはこの非日常感!

自分のペースでかけられる別添えスタイルがまたいいですねえ。

いちばん下に眠る小倉餡を掘り起こすと、氷に麻痺してきた口に豆の粒感が心地いい。もちもちの弾力、これがまた氷と小気味よく絡むんです。さらに餡とシロップと一緒になると薄茜のかぐわしさが一層増すような気も……。うつわに残った最後のひとしずくまでが美味しゅうございました。

こちらは7月31日までの限定とか。31日ってもうすぐじゃないか! あと一度お目にかかれるかどうか。この儚さもまた格別です。

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エディターNAMIKI

ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。

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