たまたま見かけてとても気になってから半年。やっと味わう機会が訪れました。
この「西北拉麺」がある水天宮駅は、自分の通勤ルートから離れていますが、年に二回、時計の大規模な展示会があり、立ち寄るエリアです。半年前の2月、展示会後にうどん店でランチして店を出てふと右を見ると、この緑のサインが目に入りました。
白壁にグリーンの外観といい、中国厦門(アモイ)から初上陸というエキゾチックなにおいのする触れ込みといい、絶対美味しそうな牛肉拌麺のビジュアルといい。気になってしかたなかったのですが、豚しゃぶうどんをお腹いっぱい食べた後だったのでそのときは断念。行きたいお店リストにしっかりメモメモしました。
半年後の9月、また時計の展示会のご案内をいただいた際、スケジュールにしっかりと「展示会後、西北拉麺を食べる」と書き込みました(笑)。
さて当日、牛肉拌麺をオーダー。注文を受けてからキッチンでビヨンビヨンと麺をのばしているさまを見るとますます期待が高まります。ドーンと登場したのは、牛ひき肉のソースとパクチー、小ネギ、きざんだザーサイがのった麺。「くっつく前にすぐ混ぜてくださいね」という声がけもなされ、急いで混ぜます。塩味がガツンときいていますが、想像以上にあっさり。パクチーの風味が奥行きを出しています。個人的には、今度はパクチーをトッピングして増量しようかと。手作り辣油と香酢で味変できることを忘れるくらい、やや柔らかめの細麺がツルツルと喉に入っていくんです。
私的なハイライトは香酢。酢ときいて想像するようなえぐみやトンガリがなく、フルーティ。麺がフレッシュに生まれ変わります。クリスピーな辣油ももちろん美味しいのですが、この香酢の美味しさにはちょっと感動しました! これだけで食べられる(飲める)ほど。思わずスープ用のレンゲに辣油と香醋を取りわけて、それだけでいただいてしまいました。
そういえば、「並盛も大盛もお値段は一緒ですよ」とお店の方にニコニコ笑顔で説明していただきましたが、食べきれる自信がなかったので並にしたんです。……が、小食な私でもあっという間にたいらげてしまいました。食欲がある場合、大盛をおすすめします。今度は牛骨薬膳拉麺にもトライしたい……とこれを書いている今も妄想が止まりません。西北拉麺がわがオフィスタウン、神保町にあったら……。
ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。