こちらは運ばれてきたてのミートソース。食べる前、混ぜる前にパシャリ。写真が下手だけど実際美味しいんです。
10年ぶりに吉祥寺を訪れました! アップリンク吉祥寺で朝イチの映画鑑賞後、事前に吉祥寺在住の知人に聞き込みをして、ハモニカ横丁の「スパ吉」でランチを取ると決めていました。
スパ吉。「スパ」という響きに明太子スパ、とか納豆スパとか、スパゲッティが日本人のフィルターを通して独自に発達した80年代のにおいが漂います。おまけに「生」パスタで煮込んだミートソースが有名だとのこと。無知とは恐ろしいもので、正直、「亜流イタリアン??? ほんとにうまいの?」という疑惑を抱きながら挑んでいました。11時半くらいに到着しましたがすでに長蛇の列。お忙しそうな店員さんに「ほんとに待てるの?」とばかりに2回も「待ちますか?」と聞かれ、そうなるとますます待ってでも食べたい気がして並ぶこと30分(店の外→二階の小部屋→店内と移動。限られたスペースを有効活用して、長蛇の列をさばいています。人気店らしく「待つ」システムも完成されている)。
いちばん人気だというミートソースをチョイス。目の前で「食べ方」が指南されていますが、「とにかくはじめっからよく混ぜろ」という司令に、「ちょっとずつ混ぜる派」の自分はやや抵抗がありました。
カレーも、納豆ごはんも、丼ものも。ぐちゃっとなっているものがやや苦手なのと、混ざり合って味がしみているものを食べ続けると飽きちゃうのです。「口の中でどうせ混ざるだろう!」という指摘もあるかもしれませんが、口に入れるときは「クリーンなごはん」と「のっかっているもの」とが別々にあってほしい、という妙な好みがありまして。
というわけで、教えてに反して混ぜないで食べてみましたが、間違いでした。「ソースが甘いな……」と感じ、今度は言われた通りよく混ぜてから食べると、やっぱりそのほうが美味しい! 長時間煮込んだという触れ込み通り、なんともまろやかな味! 見た目はこってりしていますが、一気に食べてしまう軽やかさ。そして生パスタ。静かに食べてもいつもよりソースが皿の外に跳んでしまうことに気づきました(あまりほめられた話でなくて恐縮ですが)。これって、麺の弾力がすごいってことでは! とひとり驚愕しながら完食。ちなみに紙エプロンの用意もありますので、ご心配なく。
亜流イタリアンだと思っていた自分を大いに恥じました。これは完全にオリジナルだ! 以前こちらでもご紹介した西北拉麺に通じる「まぜ麺」の世界です。
ちなみにこの感動を件の知人に伝えると、「納豆トッピングした?」と一言。「先に教えてよ! また行かなきゃ!」 と思った次第です。
ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。