ニットが大活躍の季節。そんなとき、あわせてつけたくなるリップがあります。シャネルのルージュ アリュール ヴェルヴェット エクストレム 130。光を放つのではなく、ふっと吸い込んでしまう濃密なマット。そしてこの130番は、冬の夜の深淵さを帯びた上質な赤。このマットなリップに、ざっくりとしたモヘアニットが実によく似合うんです。
つけ方にもポイントがあって、ぽんぽんと指で叩き込むように唇にのせていく。すると唇がふわっとマシュマロのような質感に変身。モヘアニットのほわほわ感と同じテクスチャーに仕上がるんです。とはいえダークな色味だから、きりりと引き締まった印象も同時にかないます。ただの「ぼんやりした人」になることはありませんのでご安心を。このトップスとの「質感あわせ」、かなりおすすめ。それでいてボトムには艶のあるレザーパンツをもってきて、今度は「質感ずらし」を楽しむ。唇からトップス、ボトムスまで全身で異素材のバランスを熟考するのが、この冬のおすすめです。
エディターITAGAKI
ファッション、ビューティ担当。音楽担当になったので耳を鍛えてます。好きなものは、色石、茄子、牧歌的な風景。