ただいま世田谷文学館で開催中の原田治展。足を踏み入れた瞬間から、高校時代にタイムスリップしてしまいました。鳥取駅前にミスドがありましてね。帰宅部だった私は、ミスドで友だちと過ごす放課後が青春でした。特に飲茶が大好きで、たまごまんをよく食べていたな~(遠い目)。そんな些末なことまで思い出してしまうのは、当時ミスドで展開していたアイテムを筆頭に、数々のOSAMU GOODSが一堂に集まっていたから。もちろんそれだけではなくて、幼少期の超絶上手な絵や、ニューヨークで培ったイラスト、本の装丁など、全方位で原田先生の世界を知ることができます。
ひと通り先生の作品を見終わった最後に、圧巻のグッズコーナー。そこでハッと気づきました。ファンシーでかわいいのに、どこかアメリカンなフレーバーを感じさせてくれるタッチ。原田治先生が関わったプロダクトは、田舎娘の私に海外への憧れを抱かせてくれたのだなあと。“ファンシーでかわいい”のヴェールをまとって、まだ見ぬ異国のカルチャーに触れさせてくれていたんです。この感情の高ぶりは、グッズ売り場で大爆発。とりわけ、300円でつくれる名前シールマシーンに、5回並びました(一人一回ずつしかできなかったため)。スクールトートやポーチなど、なつかしすぎてキュンキュンするアイテムも豊富にそろっています。(自分も含め)あの頃の少年少女たちが嬉々としてお買い物をしている姿に、胸が熱くなりました。
顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。