正直、実はヴィンテージって私は苦手意識があったんです。いや、古着にしかないおしゃれ感、探すときの楽しさ、云々はもちろん頭では理解しておるつもりです。ですがその前に、昔の古着にあった特有のあのにおいや、風合い(もちろんそれがおしゃれなのですが)が気になってしまい(身に着けるものに関してはやや潔癖の疑いもあり?)、若かりし日にすっかり苦手意識が芽生えた結果、距離を取り続けていました。これまでに訪れたヴィンテージショップに、心ときめく良縁がなかったからかもしれません。試着してもうまく着こなせない、というか……。
だからこそ、ヴィンテージコンプレックス、というのがありましして、上手に古着を着こなしている人を見ると「あなたさん、真のおしゃれだわあ」と、その姿をまぶしく見ておりました。
ところが! こんな私にも素敵な出会いがありました! そして、あ、古着って楽しい!という気持ちになったんです。 出合いの場は、10月8日まで伊勢丹新宿店で実施中のSPUR MALL企画のコーナー「ア・カレント・アフェア」です。そう、あのLA発の人気ヴィンテージマーケット、「ア・カレント・アフェア」のスピンオフショップなのです。
編集部スタッフで会場に足を運んだのですが、色とりどりの個性的なヴィンテージのドレスやジャケット、ブラウスたちに、全員、もれなくお買い物テンションが爆上がりしましたよね。 中には「あのブランドのこれが!?」という掘り出し物をゲットしている人も。私は「TREACY LOWE」のシルクドレスをゲット。新品の生地にはない、絶妙に肌と身体になじむ感じ。いつもは総花柄のドレスってあまり買わないのですが、古着マジックってあるんですね! しかも状態がとても良く、あの独特の匂いも全くない! 「身に着けるものに関しては潔癖」傾向がある私も大丈夫でした。結局、他のスタッフもそれぞれがお気に入りを見つけて、購入。揃いも揃って財布のひもがゆるゆるです。ヤナギダマサミさんの書き下ろしイラストが採用されたオリジナルショッパーもかわいい。
で、編集部に帰ってからの「何買った?」大会も大盛り上がり。1点ものだけに、セレクトが本当にそれぞれの個性に合ってる。「あ~、●●さんっぽいね」なんて言いながらお互いのトロフィーアイテムを見せあう瞬間もわきあいあいとして楽しかったんです。そして心の底から思いました。「ああ、服って、買い物って本当に楽しいな~。」と。同時に古着の面白さを今さらながら感じたのでした。SPUR MALLは10月8日までの期間限定です。古着好きの方は3階の「ア・カレント・アフェア」を是非覗いてみてください! 他、地下1階ではおやつ部コラボレーション企画や1階でも創刊30周年を記念した特別なコーナーを展開中です!
主に美容担当。山登りなど自然に触れることが好き。最近は健康とかインナービューティとかいう言葉にめっぽう弱くなりました。