思わず振り返りたくなる“運命の女性の香り”

街中を歩いているとき、すれ違った人があまりにもいい香りで思わず振り返ってしまうことが稀にあります。その度に、私もあんな人になりたいものだ、と思っていたのですが、ついに出会ってしまいました、そんな香水に! それがオフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーの新作「ミロのヴィーナス」です。

こちらはあのルーブル美術館とコラボレーションしたアイテムで、その取り組みが本当に面白い! 名だたる調香師8名が、ルーブル美術館所蔵の中からそれぞれ好きな作品を選択。その作品から得たインスピレーションを元に、自由に香りを創作するというものなんです。ありそうでなかった、アートと香りの夢の共演がここで実現したというわけです。心踊らないわけがないですよね。

中でも「ミロのヴィーナス」は、バックストーリーも興味深いものとなっています。男性調香師、ジャン=クリストフ・エロー氏によるものなのですが、8名の中で唯一の男性が女性の象徴のような作品の「ミロのヴィーナス」を選び、「絶対的な女性像を香りで表現したかった」という想いが込められているんです。

肝心の香りはというと、マンダリンやジャスミンなどを用いた、フルーティかつフローラルな甘いもの。とはいっても、決して世間に氾濫している“女性らしい”を押し付けてくるわけではなく、“女性が誰しも持っている魅力”をそっと引き出してくれるような、芯のあるフレグランスとなっています。

何よりこの香水、パリのお店では“運命の女性の香り”と呼ばれているとのことで、それには心の底から納得! 本当に”ロマンティシズム”をひとつの瓶に閉じ込めたかのようなんです。特別な時はもちろん、女性として強くありたいとき、日常にちょっと華を添えたいとき、そんな日々の色々なシーンにお守りのように寄り添ってくれる香水だな、と思います。ルーブル美術館から始まった香りのストーリーが、ただフレグランスをまとうだけで終わらず、そっと応援するようなパワーを与えてくれている気がします。

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エディターUENO

好きな服はワイドパンツとタイトスカート。インドア派なのに趣味は海外旅行。タイ料理とお寿司に目がありません。なぜか両極端なものに惹かれる毎日です。

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