勝手に女子映画本大賞! 

定期的に語っている、私の山崎まどか愛。思春期にまどか先生の著書『オードリーとフランソワーズ』(いろんな人に貸して、もう4回ほど買っている)を手にして以来、一筋であります。

それまで、彼氏が彼女にカルチャーを教える、みたいな構図があったと思うのですよ。でも、女子は女子で彼らを凌ぐほど実は知識があり、知性にあふれていた。もう、知らないふりをしなくていいよ、堂々と語ればいいよ、と背中を押してくれたのが先生なんですね。

そしてこの度、先生がいろんな媒体で書かれていた映画にまつわるエッセイをまとめた本『映画の感傷』が発売になりました!

SPURの連載も一部収録されております。だから、読んだことあるものもあるんですよ。そ、れ、な、の、に!一冊にまとまって、流れで読んでいくと、また違った文脈が現れてくる。新しい発見がある!

これはいい!と思ったのは、見逃していた映画のパンフレットへの寄稿文がまとまっていること。レナ・ダナムからグレタ・ガーウィグに続く流れも素晴らしいし、SPURでも取り上げた『アイ・フィール・プリティ 人生最高のパプニング』に対する先生の視点を初めて知り、その映画に対する深みが増しました。珠玉の100本がまとまっているので、好きな1本が必ずあるはず。

今日、映画を見終わった後、気になることはみんなググって検索し、いろんな人が色んなことを語っているブログやツイッターを読み、深掘りする傾向にあります。それはそれでいいけれど、一流の書き手の文章には、それでは得られない、自分のステージを格上げしてくれる要素がたくさん散りばめているんだと、改めて実感しています。

さあ皆さん、スマホをバッグにしまい、この本のページを開いてみてください。映画から始まるきらめきの旅が待っています。

エディターKINUGASAプロフィール画像
エディターKINUGASA

顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。

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