流行は巡る、とはよく言ったもので、かつてトレンドだったものを今また着たい、という気持ちがわかる年頃になりました。とくにこの春はアニマル! 約10年前でしょうか、アレキサンダー ワンのヒョウ柄バッグが好きすぎて、ニューヨークのお店で頑張って買った思い出があります。G.V.G.V.のヒョウ柄スカートもワードローブのスタメンでした。すっかり遠ざかっていた2019年秋、突如として、アニマル柄が欲しい~~~~と火が付いたのです。きっかけはなんといっても、ドリス ヴァン ノッテンのショーですよ! いつもよりドラマティックで、十八番の花柄に混じって、ヒョウにタイガーにゼブラなどアニマル柄が登場。見終わったころには、やばい、アニマル柄を買わねば!と駆り立てられました。しかも、フィナーレでおじさんとツーショットで登場したドリス。ん?あのおじさん見覚えが……と思ったら、クリスチャン・ラクロワ氏とな! 「ファッション通信」で育った私には、大内順子先生の声で、そのお名前が脳内に木霊しました。SPUR3月号には、ドリス氏とラクロワ氏とのインタビューが載っています。“何か面白いことがしたい、大胆で華やかなファッションで、ドレスアップする楽しみを提案したい”という想いが出発点だそう。P.48~の特集、大変素晴らしいので、詳しくはそちらをぜひともご覧いただきたい!
と、前置きはさておき、入荷連絡待ちしていた、ドリスのトップスがついに私のもとにやってきました~~~! 巡り巡ってきたアニマルトレンド、かつて着ていたヒョウ柄ではなく、今回はゼブラを選びました。初挑戦です。ワイルド味のあるプリントですが、ショルダーのギャザーが緻密で、着るとめちゃくちゃドラマティックなシルエットになります。舞台衣装的でもある。試着室で、ニヤニヤしてしまいました。シンプルな黒いワイドパンツに合わせて着たいな~とか、デニムとスニーカーでカジュアルに着てもいいな~とか、妄想が止まりません。ドリスさん、ファッションって、本当に楽しいですね!!!
顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。