2020.04.23

今こそデコルテに変革を、マリーン・セル

上の写真がフロント、下がバックです。タトゥーのようなテクスチャーで描かれたモチーフ。

外に出る機会がめっきり減って、おしゃれとかモードどころか……というのが本音だと思います。ですが、オンラインミーティングのときだけでも、ワンポイントの何某かを……という機運は逆に高まっている気がしますね。編集部員も赤リップをぽんっとつけていたり、襟や袖が誇張されたガーリーなブラウスを着ていたり。おのおのが自分のための、気持ちがあがるデコルテ・オンを楽しんでいるようです。

そんな意味で、大活躍なのがこちらですね。マリーン・セルのスキントップス。昨今、ピタッとした柄のトップスを何か一枚仕込むレイヤードが気分ですが、探していたときにこの柄が目を引いたのです。

そもそもこういった肌と一体化するようなスキントップスはマリーン・セルが発信源だったのではないでしょうか。不穏な情勢のなか、いかに自分を守る装いをモードにアップデートするか、というコレクションを発表してきた彼女。首元から足先までスキンタイトに覆うルックがトレードマークとも言えます。

いち早くマリーン・セルのタイツを取り入れていたスタッフがいたのですが、冬はともかく、梅雨どきにも履いていてびっくりしたことがあります。彼女曰く、「肌心地もよく蒸れず、守られている感覚」なんだそうです。#おうち時間 がたっぷりあるのであらゆるレイヤードの可能性を吟味しましたが(笑)、まさにその気持ちがわかりました。意外と肌寒い日が多い今はニットの下に。ちょっとあったかい日はヴィンテージのブラウスの下に。初夏や梅雨時はTシャツの下にも。体温調節のためのレイヤードをここまでワクワクしたファッションに変えてくれるなんて。

このスキンカラーがとにかくどんなトップスにでもなじむ。春夏は環境破壊への危惧を表して”Marée Noire“(黒潮という意味です)というテーマを掲げていますが、首元にこの言葉が描かれています。デザイナーご本人が意図するところとはズレるかもしれませんが、不可思議な生き物や植物が、海を冒険する船乗りが自分の身体に刻んだタトゥーのようでちょっとロマンも感じます。おなじみのクレストムーン柄を含め、多彩なラインナップがそろっているのでぜひチェックしてみてください。ブランドのe-shopfarfetchなどのオンラインショップにも扱いがあります。

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エディターNAMIKI

ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。

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