新しい生活様式を実践するようになって、はや数か月。以前であれば、日常的にビデオ通話をするなど考えられませんでしたし、ましてやリモートワークがここまで浸透するなど思ってもみませんでした。その波は当然、モードの核でもあるランウェイショーにも。エディターOKABEも書いていましたが、7月のオートクチュールコレクションがすべてオンライン上で行うことが決まったり、コレクションサイクルを再考したりするなど、今までの枠組みにとらわれないニューノーマルな試みが続々と始まっています。
振り返って、今年3月に開催予定〝だった″東京コレクションについて。無観客でショーを行いデジタル配信をしたブランドもあれば、イメージムービーを制作したブランド、通常より多くのルックを撮影して今季の世界観を表現したブランドもありました。例年であれば会場に足を運んで見ていたはずなので寂しくもありますが、その一方、制約があるなかで新しい取り組みを次々と実践される様子を見るのは、ファッション好きの一人として、とても心強い気持ちにもなりました。
さて、最近、毎日チェックしているインスタグラムに、芦田多恵さんのポストがあります。2月中旬に2020-'21年秋冬ランウェイショーの開催中止を決めたのち、ルックの撮影やイメージムービーの撮影を行っていたそうですが、さらに5月からはご本人がインスタグラム上でルックの1体1体について解説をするという試みを開始。テーマ全体をデザイナー自身がインタビューで語ることは多くありますが、1体ずつを解説するのはあまりないことだと思います。合わせて、ルックと関連したご自身の写真を掲載されているのも面白い! ふわふわの肌触りの良いアウターは滑らかな花びらの感触に似ているんだ、光沢のある生地は雨に濡れて光るガラスから着想したのかな、など思いもよらない発想に触れることができます。その写真を見ていると、まるで芦田多恵さんの頭の中をのぞき見しているよう。
この投稿をInstagramで見る
さらに、新しい取り組みとして、売上の一部を医療関係機関に寄付するオリジナルマスクの販売も始めたとのこと。インスタグラムと合わせてぜひチェックをしてみてください!
物心がついた時からパンツ派。今、一番興味があるのは、どうやったら居心地のよい部屋で暮らせるのか。美容、アート担当です。