正直、バッグが一番苦手です。買いにつながる逸品に巡り合えるのは年に一度あればいいほう。素敵だけど、予算オーバー。可愛いけど、可愛いだけ。使い勝手が良さそうだけど、ワクワクしない……。
そんな私が、今めちゃくちゃときめいているバッグがあります。LASTFRAMEのマーケットバッグです!
「nana-nana」をはじめ、国内外の人気ブランドでデザインを手掛けていた奥出貴ノ洋さんが2018年にスタートしたLASTFRAME。20年春夏シーズンからバッグが登場しています。このマーケットバッグは、定番の形を肉厚のリブで成形し、さらに取り外し可能なレザーのハンドルをプラスしています。アイデアと技術で、なんとも新鮮でモダンな姿に様変わり。見た瞬間からめっちゃ可愛い!と興奮しました。聞けば、このニットは世界に数台しかない編み機をもつ奈良の工場と一緒に作っているとのこと。日本の伝統技術を、奥出さんのセンスでアップデートしていく様が実に見事です。値段も2万4千円と、私の予算にはまりましたし、そのお金が奈良の工場に届くと思うと、ただ物を買うだけではない、社会との繋がりを感じました。
愛用して1ヶ月近く経ちますが、使うほどに大好きになっていきます。想像以上の収納力(iPad Proも楽々入ります)と、その日の荷物によって変形する姿の可愛らしさと、荷物を全部取り出したときに、最初のシルエットにちゃっかり戻っちゃう瞬間など、考えたらきりがないくらい、細部までいいんです。荷物の出し入れもストレスが全くありません!! バッグ迷子の方がいたら、ぜひ一度チェックしてみてほしいです。バリエーションも豊富なので、全力でおすすめします!
顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。