大学時代に読んだ漫画『西荻夫婦』。もはや人生のバイブルのような存在です。西荻窪に住む、会社員のミーと漫画家のナイトー夫婦の些細な日常の話なんですけど、本当になんでもない日々が綴られているだけなんですが、モノローグにグッとくる。
「一人になると、二人を感じる、よかったまだわたしたちは他人だ」
「二人とも友達は少ない お互いがいちばんの親友だったのだ」
というセリフは、私の夫婦観を形成しました。
さらに、先生の描く女の子がとにかくおしゃれで、髪型はミーちゃんを真似しておかっぱにしていたりも! 外見も内面も影響を受けまくりました。
久々に読み返してみると、生理でお腹が痛くなる描写も自然にあって、20年経ったとは思えないほど、今読んでもすごく価値のある作品だなあと、改めて大好きだー!と心の中で叫んでおります。
だからこそ、現在発売中のSPUR 11月号の巻頭「THE POWER OF MANGA」特集でお世話になれたことが、本当に夢のようでした。
そしてこのタイミングで、やまだないと先生の個展「ニシオギクボノトナリノトナリ」が開催中なのです! 西荻窪の隣の隣の駅、阿佐ヶ谷にある「VOID」で『西荻夫婦』の鉛筆原画や、先生の描き下ろしドローイングなどが見られます。販売もしており、私はすでに1点購入済みです♪ もう、大興奮でございました!
ノスタルジーを感じた方も、初めましての方も、台風に気をつけながら、週末のアドレスにぜひ加えてみてほしいです。
顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。