2020.11.15

まぶたに必要なのは「色」でなく「ニュアンス」でした!

物心ついた80年代、水色のアイシャドウやら、青みピンクのリップやら、「色」を載せることがメイクアップでした。90年代に入り、ヌーディメイクの洗礼を受ける。私の記憶と解釈では、そこから約30年の長きに渡って「ブラウンメイク」の覇権時代。「ブラウングラデ」のアイカラーパレットは永遠の主軸打者でした。

いろんな「ブラウングラデ」を試してきましたが、最近はなんだかしっくり来ず。ついに「グラデ」そのものが古い気がしてきて、あえて単色(それもブラウン)に乗り換えたりもしましたが、今度は物足りない。完全に「茶色迷子」に陥りました。

そんなこんなでTHREEディメンショナルビジョンアイパレットアリー03番の「EYE OF STORM」はガッツリ「グラデる」人向けかと思ったんです。ところがタッチアップで見た目とのギャップにびっくり。自宅で目に載せてみると驚きは興奮を伴い感動へ! なにこの透明感。左下の赤みブラウンはスッとまぶたに溶け込み、温かみあるマットな仕上がり。こんなにおっしゃれ〜な影色は見たことありません! 左上はメタリックだけど白浮きしない。地肌が透けているんです。左2色だけでナチュラルな陰影が完成。瞳がドヨーンとしているときは、フロスティな右下を上まぶたにチョンと載せるだけで、「澄む」のです!   で、右上のグレイッシュなダーク・ブラウン。これ実に軽快で、下まぶたのキワに塗るとまつ毛で自然にできた影かのよう。

(上から)パレット右下、右上、左下、左上。影色は水彩のよう。透明感たっぷりなのがお分かりいただけますでしょうか?

粉のぼってり感、ラメやパールの存在感、影色のたまり感……。「ブラウングラデ」に抱いていた小さな違和感を全て、このパレットは爽快なほど、見事に吹き飛ばしてくれました。文字通り「EYE OF STORM」です。

コンセプトに「まぶたを透かす」とありますが、まさに「限りなく透明に近い」ブラウン。色づくのではなく、ニュアンスを添える。そうそう、アイシャドウに求めていたのはこれだった!

最近よく聞きますよね、「産業革命以来の」とか「200年に一度の」って枕ことば。いやもうまさに、MACの「ヌーディ」以来の、ブラウンメイクの大変革です。

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エディターNAMIKI

ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。

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