2020.12.17

またまたリピ買いしちゃってます! 究極のベーシックニット

早いもので女性誌編集者歴も15年以上。SPURの前はずっとリアルファッション誌に携わっていたので、「最愛」とか「運命」とか、古くは「モテ」とか少し前なら「アガる」とか、女性誌特有のコピーを毎月毎月ひねり出しては原稿を書いておりました。で、この「煽る感じ、何かに似ている」とふんわり思っていたのですが、先日Netflixでアニメ『美味しんぼ』(※リンクはコミックスです)を見ていたときにピンときましたね。究極VS.至高。このパワーワードこそ、煽りの最高峰と言えましょう。山岡さんと栗田さんは「究極のメニュー」を考案するのに大変な時間と労力をかけるわけですが、それもそのはず、「究極」なんておおげさな言葉、おいそれと使えるものではないからです。

さて、前置きが非常に長くなりました。でもとうとう見つけたんです、私が自信をもって「究極」と言えるもの!! それがこのCINOHのハイネックニット。ゆるっと着られるオーバーサイズのニットが大好きで、毎年冬は5~6枚を着回しているのですが、だんだんトーナメント戦の様相を呈しておりまして、このCINOHが半分を占めるようになってきたのです。その理由はとにかく、着心地のよさと抜群の暖かさ! 素材はカシミアではなくメリノウールなのですが、ぎゅっと詰まっているのに着るとふんわり軽くてまったく肩がこらず、保温インナーなんて着ようものなら暑すぎるくらいなのです。さらに、その計算し尽された「究極」のデザイン性がまた素晴らしい。ネック幅が広く後ろにスリットも入っているため、首元にいい具合のボリューム感が生まれて心なしか小顔に見えるような。体を通すとほんのりバルキーなシルエット、後ろは腰をカバーする丈感ですがフロントはカーブを描くように短くなっていて、パンツはもちろんロングスカートと合わせた時にもバランスがいいんです。

さらに推したいのが、この背面中央の切り替え! このラインがあるだけで、もさっとしがちなオーバーサイズニットの後ろ姿がぐぐっとシャープな印象に。(もちろん自分自身では見えないのですが、同じニットを着ている人を見た時にその効果を実感しました!)写真は今年買ったカーキですが、3年物のネイビーもくたびれずにバリバリ現役。気になる毛玉は、まったくできない……とは正直いきませんが、簡単な毛玉ケアで十分きれいになる程度です。これでお値段は3万円台後半。毎年出ている定番のものなので、色違いを買い足していくのも楽しみの一つです。

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エディターKOMATSU

「糖分摂るなら菓子より酒で」がモットーの真正左党。
ノーストレスなリラクシングワンピースと多幸感しかないタカラヅカ鑑賞も大好物です。