2020.12.26

ホリデーシーズンのときめきは、ブラウスを着て

いつもとは異なるホリデーシーズンを迎えた今年。健康に迎えられただけでもありがたいことですが、それでもやっぱりきらめきが欲しい! そんな気分を満たしてくれるのは、やはりファッションなのではないか、と実感しています。特別なレストランで食事をするわけではなくても、気になる誰かに会うわけでなくても、いつもより華やかな服を着るとちょっとだけ気持ちがあがる。ささやかだけれども、確実に気持ちを動かしてくれるパワーがファッションにはあると思います。

ファッション編集部で長く働いていますが、今年ほど服を買わなかった年はありませんでした。かわいいなと思う服はもちろんあったのですが、なぜか買うアクションには至らない。すっきりしない思いで過ごしていた12月の半ば、自分の下がりまくった物欲を刺激したのが、イザベル マラン エトワールのフリルラメブラウスでした。ふらりと通りがかったショップで目にしたのですが、キラキラと光る素材に無性に胸がきゅんとしたんです。ニットの下に着てフリルをちら見せしてもいいし、中にぴったりしたトップスをあわせて透け感を楽しむのもいい。見た瞬間にスタイリングの可能性を感じたことも心惹かれた理由でした。単純に自分の生活の中にきらめきを取り入れたかったのかもしれません。袖を通してみると、もやもやしていた心がさーっと晴れて、気持ちがふわっと軽やかに。それからは、なぜ自分が新しい服に目を向けなかったのか分からないくらいに、このブラウスを手に入れたいと強く感じて、気づけば購入していました……。例年よりときめきの少ないこの年末、キラキラ輝くブラウスを着て、まもなく訪れる新年への期待を高めています。

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エディターMORITA

物心がついた時からパンツ派。今、一番興味があるのは、どうやったら居心地のよい部屋で暮らせるのか。美容、アート担当です。